この曲は割と最近(といっても2年ほど前)、一目惚れした曲。
きっかけはNHKで何気なく見ていた番組で流れていたもの。
すぐさま曲を探すアプリを起動した。
そして曲名が判明。
しかも、今時って奏者まで出るのね。
ということで紹介していく。


J.S.Bach=Gyorgy Kurtag:Gottes Zeit ist die allerbeste Zeit,BWV106

J.S.バッハ=クルターグ:神の時こそいと良き時 BWV106,4手連弾

クルターグ・ジェルジュさんの編曲した4手連弾。
クルターグ・ジェルジュさんはルーマニア出身のハンガリー人の作曲家で、グランドピアノの音色を好まず、終始ソフトペダルを踏んだアップライトピアノを用いて演奏している。
ご本人(ご夫婦)の演奏もあったのでこちらも載せておく。


ちなみにこの曲が収録されているアルバム「Kurtag: Jatekok / Marta and Gyorgy Kurtag 」は即購入した。
ピアノ演奏で、アップライトというのは斬新。
練習とかならともかく、こういった本番で使うというのはあまり聞かない。
そして個人的に、歳を取っても夫婦で仲良く演奏するのっていいなぁと思ってしまう。

原曲はこちら

心が洗われるようだ。

その時に足りないもの、それが欲しいもの

人間は足りないものを補おうとする。
喉が乾く時は水が飲みたいと思うし、お腹が空いたら何か食べたいと思う。
それは音楽も同じで、疲れている時、癒されたい時、病んでいる時、恨んでいる時、絶望の時、と様々な場面があると思うが、その時その時欲するということは、それは足りないもの。
私にとってこの曲は心が洗われたい時に聴きたい曲だ。

下の子が生まれて、子育てなどで嫌になったり、ストレスが溜まったり、と色々あり。
そんな時に出会った曲。

ちなみに私が人生に絶望していた時に出会った曲がバッハの「マタイ受難曲」だった。
冒頭を聴くだけで落ち着いた。
でもそれは私の心が危険信号だというサインだ。
これを聴く時は自分的に相当病んでいる時。
音楽に罪はなく、この曲は素晴らしい曲なんですけどね。
精神の強い時に聴かないと、私の場合曲に持って行かれてしまう。

音楽の出会いをないがしろにしないで欲しい。
それは体が欲しているのだから。
どうか、そういった出会いを大切にして欲しい。