ピアノを始めるなら小さいうちがいい。
楽器をやらせたら感受性豊かな子になる。
子供の成長にとても良い。
そう思って楽器や音楽を習わせる親も多い。
音楽を小さい頃からやっていると、本当にそうなるのか。
私が思う、独自の視点から書いていく。
目次
私自身、音楽をやって良かったと思うか
答えはYES。
できれば子供にも楽器をやってほしい。
音楽をやってきた人間なら子供にも音楽をやってほしいと思うもの。
私の周りも子供に楽器をやらせている人が多い。
ただ、イヤイヤやらせるのは違う。
嫌ならやらなくて良い。
私が思う音楽をやっていて良かったと思うことを並べる。
小さいことから音楽をやっていて良かったと思うこと
学校の音楽の授業が楽しくなる
学校での音楽の授業が、とても簡単になる。
なので成績はいつもトップ。
音符も問題なく読める。
実技もあるが、楽器ができる人って大抵他の実技も問題なくできることが多い。
学校の音楽のイベントで中心的存在になれる
学校でのイベントで合唱コンクールやら、音楽のイベントは意外に多い。
その中で間違いなく中心的存在になれる。
もちろんそれが嫌な子がいるので、それは音楽ができることを隠せば良いだけ。
程よく音楽のイベントを楽しむことができる。
私自身音楽をやっていて身についた特技
耳コピができる
これは最大の武器だ。
楽譜が世の中に出ていない段階で、演奏することができる。
聴けば分かるのだから。
楽譜にないものも音が分かれば演奏することができる。
もちろんそれを楽譜におこすこともできる。
虫がいるのか分かる
家の中に万が一招かれざる客がいた場合、瞬時に音で見つけることができる。
Gはもちろんムカデも瞬時に見つけることができる。
小さい虫や蚊はちょっと高難度だが…。
普段の生活音から異音を聞き分ければ良いだけ。
先日もムカデを見つけた。
うちにムカデが多いというのなら話は別だが…。
室内にいて雨が急に降ってきても分かる
家の中にいて急な雨が降ってもすぐ分かる。
おかげで洗濯物がすぐ取り込める。
ちなみに今便利なものが売っていて、我が家ではこれも使っている。(雨降りセンサー)
雨雲が近づいてきたら知らせてくれるアプリも使っている。
しかし、一番確実なのは耳だ。
センサーも引っかからないで鳴らず、アプリもお知らせされず、晴れているにも関わらず雨が降って私が音で気づいたことが何度かあった。
というか、センサーが感知する前に結構な確率で私の方が早く雨に気づく。
では実際音楽をやっていて将来的に役に立ったのか
これには疑問がある。
やめ時が分からない、そういう人が音楽をずっと続ける。
もちろん音楽で生計を立てている人はたくさんいる。
しかしよほど好きじゃないとやっていけない。
大抵は早々と諦め他に職を求め、趣味程度に活動している人が多い。
あとはお金に余裕がある人は才能がなくても好きなら音楽を続けていくことができる。
結局音楽をやっていても、行き着く先はここなので、子供に音楽をずっとやらせたいかと言われると私は疑問に思ってしまう。
親子共演とか憧れるが。
私の周りでの音楽関係での職業は、レッスンの先生か、学校の音楽の先生や幼稚園の先生か、はたまた自衛隊等の音楽隊か。
もちろんソロやオーケストラのプロで活躍する人もちらほらいる。
しかしプロで活躍している人は当時「この人は別格だ」と思った一握りの人だけ。
あとは他の仕事をする傍ら演奏会をしている人が多い。
ちなみに私は音楽からは遠のいている。
いつかは復帰したいと思うが、現実なかなか難しい。
音楽をやって私が身についたと思うもの
頭の回転が速くなる。
これは個人的に思ったこと。
もちろん個人差があると思う。
音楽をやって私が感じたデメリット
やめ時が分からず、ずるずる続け、気づいたら周りは働いていたり、置いてけぼりを感じた。
普通の人は、しっかり将来を見据え、資格を取ったり、将来の職業のため大学で勉強したりとやっている中で、音楽をやっている人は将来音楽の仕事に就くことができるのか不安の中、音大に通うようになる。
音大に通う理由はだいたい音楽が得意で「音楽が好きだから」という人が多い。
なので将来の仕事のために音大に通っているわけではない。
音大に行っていても早々と音楽に見切りをつけて、資格を取っている人も中にはいた。
私は全然違う仕事を今しているわけだが、それは大学で出会った授業のおかげでやっている、音楽とは関係ない仕事である。
別に音大に行ってまでする仕事ではない。
そして、音楽関係の仕事ってびっくりするほど給料が安い。
某大手の音楽教室とか、時給換算すると最低賃金くらいになってしまう。(仕事を探していた当時)
そんなところで生活できるわけがない。
友人はそれでも働き、掛け持ちしながら続けている人もいた。
なんで音楽を仕事にすると安いのか
よくあるのが、ボランティアで演奏してください、というもの。
私、これ絶対嫌だ。
今まで音楽を勉強してきて、かなりの金額をかけている。
レッスンだって無料じゃないし、楽器だって高いし、楽譜も海外物だと高い。
音大行くのだって普通の大学より高い。
私はそうやって培ってきた技術を安売りしたくない。
でも一般の人はなぜか音楽をやる人を安く見積もる傾向にある。
演奏するのだって経費がかかるのですよ。
それでも安請け合いをする音楽家がいる。
そうやって自分を安く売ってしまう人がいるから、音楽の仕事は給料が高くならない。
サイトをデザインしてもらうのだって、ロゴのデザインを頼むのだって、結構高い。
これらも技術職。
なんで音楽だけ安く見積もられるのか。
なくても生活に困らないから、と言われてしまえばそれまでだが、それでもニーズがあるのであればそれ相応の対価を払って欲しい。
もちろんボランティアが悪いというわけではない。
ボランティアは自発的にやるものであって、頼まれるものではない、ということだ。
音楽は見くびられているように感じる。
海外で路上演奏して思ったこと
海外の音楽に対する意識は高い。
リスペクトを感じる。
私がイギリスにワーキングホリデーで行った時、英語が流暢に喋れなかった私は仕事が見つからなかった。
しょうがなく路上演奏を始めたのだが、これがすっごく楽しかった。
しかも思ったより稼げる。
というのも、日本と違って路上演奏者に優しい。
知らないであろう曲を演奏しても「今の曲って〇〇の曲だよね?」と話しかけられることも多かった。
そして結構な確率でお金を入れてくれる。
準備は大変だったけど、路上演奏は楽しかった。
音楽をやることに反対する旦那
一般的な意見として「音楽って将来役に立つの?」と言われている。
私の旦那も、そういう意味で音楽をやらせたくない一人だ。
もちろん、子供がやりたいと言えばやらせるであろうが、できるだけ避けたいのが本音だと思う。
というのも、将来なんの役にも立たないからだ。
なので旦那はプログラミング言語とかそういう将来役に立つものをやらせたいらしい。
私もその意見に反対ではない。
将来役に立つものを身につけてほしい。
音楽をやっていく上で、これを言われたら返す言葉がない。
それでも音楽を私はやらせたい。
だって楽しいもの。
人気があるリトミック
最近習い事の人気のものに「リトミック」がある。
人気があるということは、「リトミックの先生」という職業があるということだ。
そう考えると、音楽は将来まったく役に立たない、ということではないと思う。
リトミックが何か、というのはこちらを参照していただきたい。(リトミック)
赤ちゃんの頃からやらせる、という人が多い。
ケアプラザ等の安い講座はすぐに埋まってしまうほど。
これくらいなら音楽をやらせてもいいかも、と思う人も多いのではないか。
先生選びが重要
音楽をやらせる上で最も重要なこと。
近場で、というのも大事だが、やはり相性はある。
だいたいどこの教室でも見学はあるので積極的に行くべきだ。
やるからには楽しくやってもらいたいから。
まとめ
途中話が脱線したが、音楽をやらせる上で覚悟してほしいのは、やはり金銭的なこと。
音楽をやっても将来役に立たないかもしれない。
身に付く特技も生きていく上で必要ないかもしれない。
それでも私はやらせたいと思う。
演奏できたら楽しいから。
最後に
いかがでしたでしょうか。
音楽を勉強した身として、意見を書きました。
習わせるか迷っている方の参考になれば嬉しいです。