ネットで「シバンムシ」のことが話題になっていた。
シバンムシと聞いてもどういう虫か馴染みのない名前だが、おそらく見たことがあると思う。
形はカブトムシのメスをゴマくらいの大きさにしたような感じで、色は赤茶色。
コバエと違って潰すとプチっと潰れる。
この虫、実は家の厄介なところで繁殖するんです。
小さいから害がないだろう、と思っていたらとんでもない!
この虫を繁殖させたら絶対ダメっ!
もし見かけたら早期に駆除する必要があります。
今回は、そんなシバンムシについて書いていきます。


シバンムシを知ったきっかけ

夏のある日、コバエのようなものが飛んでいた

結婚したての頃、やたらと茶色い虫が家の中で飛んでいて、「夏だから虫がいるんだろう」なんて呑気に思っていた。
その時住んでいた場所はマンションの5階。
滅多に虫は入ってこないが、周りが木に囲まれ、自然が多い場所だったので、たまたま虫が入り込んでいるんだろう、なんて思っていた。
見つけ次第、手で潰してやっつけていた。

しかし、数日後、その虫を1日5匹、多いと10匹ほど、倒していた。
「これはおかしい。どっかで繁殖してるんじゃないか」
と不安になって、パソコンで虫の種類を特定するところから始まった。

昔実家で、母の田舎から届いたあずきに大量に繁殖していた経験があり、その時と状況が似ていたので、余計に不安になった。

「コバエみたいな小さい虫 茶色」

色々と検索ワードで調べてみたら、「コバエみたいな小さい虫 茶色」で気になるワードがヒット。
「シバンムシ」という虫の特徴にほぼ当てはまった。
この虫は乾燥物を好んで繁殖するらしい。

乾燥物とは

  • パスタ・うどんなどの乾麺
  • 小麦粉などの開封済みのもの
  • お茶やコーヒー
  • 乾燥した小豆
  • ココア

これらが家によくあるものの代表的なものだが、調べたら他にも

  • ふすま

なんてものがあった。
「畳だったらアウトだな〜」
なんて思って見てみたけど、特に穴が空いているわけでもなく。
実家で湧いていたアズキはうちにないしな〜、と乾燥物がたくさんある台所へ。

パスタ系の乾麺も密閉されている。
小麦は暑い時期は冷蔵庫。
米も暑い時期は冷蔵庫。
お茶やコーヒーでもなさそう…。

ここで役に立った、耳。
本当こういう時に役に立つ。
ちなみに耳が良いのは、ずっと音楽をやっていたから。(詳しくは→音楽を勉強して良かったと思うこと。これから子供にピアノ等の楽器を習わせるか迷っている方へ)


耳を澄まして場所特定

ええ、耳を澄ましてみました。
するとどこからか、異音のかさかさする音が…。
音のする方へと近づいていく。
「ここら辺から聞こえる」
そこはお茶のストック入れ。
まさかと思い、片っぱしからそのストックを見てみる。
一つのハーブティーを開けようとしたところ、ぷ〜ん、と何かが飛んで行った。

いたーーーーーーっ!

まさかのハーブティー。
しかも一回開けて、そのまま存在を忘れてしまっていたジンジャーティーだ。
と言っても開けて半年ほど。
そこにうじゃうじゃ。
今思いだしてもぞっとする。

そのままビニールの袋を何重にもして、ゴミへ。
こうして、出所を特定して処分したことで、日に日にシバンムシは少なくなっていき、なんとか退散できた。


調べれば調べるほど恐ろしい

まず、乾燥しているものなら簡単に繁殖できてしまうこと。
家にある、ありきたりなものをダメにしてしまう。
よくお米に虫が〜という話を聞くが、おそらくそれはシバンムシの仕業。
しかも、未開封でも奴らは袋を食い破って侵入してしまうらしい。
食品によく繁殖するため、知らずに食べるとアレルギーを起こしてしまう恐れがあるとか。
シバンムシの幼虫は、アリガタバチという羽蟻みたいなものを呼び寄せてしまうんだとか。
このアリガタバチ、刺されると痛くて腫れて痒くなるらしい。

小さいから害はないだろう、なんてとんでもない!
見つけたら絶対やっつけないと!
特に子供がいる家庭は気をつけないといけない。


駆除方法

私は繁殖場所を特定して、それを処分できたからその他に特にやったことはない。
処分した後も1週間ほどは見かけた。
見かけるたびに潰していたら、やっといなくなった。
幸運にも卵を産み付けていなかったから、それ以上は増えなかったようだ。
代表的なものは

  • 殺虫剤で倒す
  • 業者に頼む
  • くん煙剤を使う
  • フェロモントラップを仕掛ける

調べてみたら、こんな感じで出た。
もちろん、発生源を特定するのが最重要だ。
シバンムシは光に向かって飛ぶ。
なので昼間は窓辺に、夜は電気に集まってくる。
どこに多いのか、それで場所の目星をつけるしかない。

ここで注意してもらいたいのは、殺虫剤やくん煙剤の場合、卵には効かないということ。
これはどの虫でも共通だが、成虫にしか効かない。
なので万が一卵があった場合、要注意だ。

フェロモントラップとかあまり聞きなれないが、こういうものが売っているようだ。

ハイレシス ジンサンシバンムシ フェロモントラップ 1枚入り 単品販売 お試しタイプ


タバコシバンムシ誘引捕獲セット ニューセリコ A-KG オリジナル 2セット
シバンムシには大きく分けて2種類いるらしく、だいたい食品にいるのは共通らしいが、タバコシバンムシの方が植物系の乾燥物でよく繁殖するらしい。
要は畳とか麻とかの布とか。
ただ、素人には判断は難しいから、両方試してみた方がいいかもしれない。
畳がやられていたら、費用がかさむかもしれない。
なので早期発見早期対策、を!


最後に

シバンムシという、害虫が厄介な虫だということを紹介しました。
早期発見が鍵です。
そして繁殖しているものを特定したら、潔く処分!
乾燥物に繁殖するので、日頃から対策を取り、虫が湧かない環境作りも大切です。
「もしかして、うちにいる小さい虫がそうかも!」と早く気づくことが大切なので、もし気になることがあれば調べてみてください。
あえて画像は載せません。(気持ち悪いもの…)
ネットで調べればたくさん出てくるので、気になった方は調べてみてください。